一般的な鍼の治療効果、効かせ方を知りたい方はこちらもご覧ください。ここでは、背中、腰、臀部の痛みの原因とそれに対する鍼の治療方法をご紹介します。

腰痛の原因には、いろいろとあります。ヒトが立って生活を始めるようになってから、構造上、腰（特に腰の下の方）にはとても負担がかかってしまうのです。そのため、どのような方にも痛みが発生する可能性があるといえるでしょう。

お医者様が診断するのは、腰椎椎間板ヘルニア、椎間孔狭窄症、腰椎分離症・すべり症、腰椎上下椎間関節捻挫・炎症、仙腸関節炎、腰椎椎間狭窄症、腰部脊柱管狭窄症、腰椎骨折、腰部、臀部の筋筋膜症、梨状筋症候群、坐骨神経痛、上臀皮神経障害、閉塞性動脈硬化症、側湾症、いわゆるぎっくり腰（捻挫）、などなど。

これらの診断は、私たち鍼灸、あんまマッサージ師が、施術するにあたって、とても助かる情報になります。​しかながら、鍼灸、あんまマッサージ師ができることは、たった一つ。揉んでほぐすか、鍼を入れること。ですから、ここでは、私が考える痛み腰、背中、痛みの取り方を述べたいと思います。

たくさんの症状があり、マッサージ師、鍼灸師はすべてのメカニズムを理解しておかないといけませんが、鍼治療、マッサージを施すことによって直接効果がある疾患は、腰椎上下椎間関節捻挫・炎症、仙腸関節炎、腰部、臀部の筋筋膜症、梨状筋症候群、坐骨神経痛、いわゆるぎっくり腰です。その他の疾患の根本の原因は直すことができません（骨の変形が治すなど）ので、お医者さんの治療を優先します。しかし、一般のお医者や理学療法での治療を終えた後でも痛みが残ることがあります。　それは、痛みの原因であった周りの筋肉が過剰に反応して硬直して神経が圧迫されるためです。マッサージ、鍼をすることによって、緊張して筋肉、筋膜を緩めてあげて、痛みを引き起こしている神経への負担を軽くすることができます。

腰にはたくさんの筋肉がありますので、治療では、どの筋肉を一番緩ませると効果的なのかを圧痛を確かめ、テスト（徒手検査）で確かめてから鍼をしていきます。