一般的な鍼の治療効果、効かせ方を知りたい方はこちらもご覧ください。ここでは、肩の痛みの原因とそれに対する鍼の治療方法をご紹介します。

肩関節は実は胸郭（肋骨で囲む部分）から肩甲骨がペタッとくっついていて、そこに上腕骨（腕の骨）がポコッとはまっています。肩甲骨と胸郭、肩甲骨と上腕骨、胸郭と上腕骨など、たくさんの筋肉と靭帯が協力し合って腕を支えています。肩の痛みの原因を探るのはとても複雑な構造をしっかりと理解していないといけません。お医者様からは以下のような診断が下されることが多いです。

腱板（ローテーターカフ）損傷、腱板の炎症、肩峰下滑液包炎、インピンジメント症候群、肩関節周囲炎（いわゆる五十肩）上腕二頭筋長頭腱炎、烏口突起炎、野球肩、水泳肩（ともにOveruse使い過ぎによる炎症）、外傷による関節のねんざ（関節包、靭帯などの軟部組織の損傷による、小出血、浮腫）、脱臼、亜脱臼、骨折、上腕骨近位骨端線離開、石灰沈着性腱板炎、そして、筋肉の硬直による神経の絞扼障害などがある（肩甲上神経、腋窩神経など）また、首が原因で肩や腕に痛みやしびれが出ることもあります。頸椎椎間板ヘルニア、頸部脊柱管狭窄症、頸椎症、頸椎後縦靱帯骨化症、胸郭出口症候群（斜角筋症候群、頸肋症候群、肋鎖症候群、過外転症候群）などです。

たくさんの症状がありして、マッサージ師、鍼灸師はすべてのメカニズムを理解しておかないといけませんが、私たちができるのは筋肉の硬直を緩め、血行を良くすること。それらに直接効果がある疾患は、腱板の炎症、肩峰下滑液包炎、インピンジメント症候群、上腕二頭筋長頭腱炎、烏口突起炎、野球肩、水泳肩（ともにOveruse使い過ぎによる炎症）、関節のねんざ（関節包、靭帯などの軟部組織の損傷による、小出血、浮腫）、神経絞扼障害です。その他の疾患の根本の原因は直すことができません（骨の変形が治すなど）ので、お医者さんの治療を優先します。しかし、一般のお医者や理学療法での治療を終えた後でも痛みが残ることがあります。それは、まだ筋の緊張が残り、それにより、神経がそれにより圧迫を受けるためです。肩関節には本当にたくさんの筋肉がありますので、治療では、どの筋肉を一番緩ませると効果的なのかを圧痛を確かめ、テスト（徒手検査）で確かめてから鍼やマッサージをしていきます。